
こどもの日に菖蒲湯の理由
5月5日と言えば、こどもの日で、ゴールデンウィークの最終日ですね。端午の節句は、今では子供の成長を祝う行事となっていますが、
もともとは厄払いの行事でした。しかも、昔の端午の節句は
男の子の行事ではなく、女性の行事でした。
なぜ女性の厄払いの行事が
男の子のお祝いの行事になったのか不思議なので、
調べてみました。
田植え前日の厄払いが起源
菖蒲の節句は田植えは若い女性(早乙女)がする仕事になっており、たくさんのお米が実るように願いを込めて前日に
菖蒲湯に入って身を清める厄払いの行事でした。
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菖蒲湯で厄除けの理由
菖蒲は、香りが強く邪気を払う効果があるとされています。これは、菖蒲に触ると鬼が溶けてしまうという
言い伝えから来ているとも言われています。
節分の柊鰯もそうですが、強いニオイには
鬼を追い払う効果があるとされているようです。
端午の節句は別名で菖蒲の節句と
呼ばれるのにはこういう理由があったのです。
端午の節句が現代の解釈になるまで
武士の時代になると「菖蒲」の「しょうぶ」の読みが「勝負」と同じである事から、男の子の成長を
願う行事へと変わって行きました。いわゆるゲン担ぎのような物ですね。
ここから、端午の節句の日には菖蒲湯に入って
厄除けをするということと男の子の成長を祝う今の行事となった訳です。
こどもの日なので、男の子がいるご家庭だけの行事のイメージですが、
菖蒲は漢方薬としても用いられる物なので、こどもがいない
ご家庭でも菖蒲湯に入って厄除けをしたいですね。
菖蒲やアロマ降りるにもなる程
菖蒲の香りはアロマオイルにも用いられていて、血行を促進したり冷え症を改善したりする効果が期待できるそうです。
そのため、菖蒲湯を作る時のポイントは少し熱めのお湯で
菖蒲の香りを引き出すようにするのがポイントとなります。
お湯から入れる場合はいつより熱めになるように
お湯を沸かして少し冷ましてから菖蒲湯に入るようにするといいでしょう。
菖蒲の香りをしっかり引き出すには
水から入れる場合の方が香りを引きだしやすいですが、それでもいったんいつもより熱めに沸かして少し冷ますのがポイントです。
菖蒲と似ているあやめでは効果なし
また、菖蒲の葉に良く似た物で、アヤメがあります。葉っぱの形など、とても良く似ているのですが
アヤメはあくまで花を楽しむための物ですから、
菖蒲のような効果は期待できません。
間違ってアヤメを買ってしまうことのないように
注意を払ってみてください。
菖蒲についてわからない方は菖蒲陽と
書かれている物を購入するようにした方が無難です。
こどもの日が近くなってくると菖蒲湯のセットが
売られていまうかそういった物をうまく利用して春の行事を楽しみたいですね。
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